お題：白線の内側
月間賞
温泉地 降り立つホーム 硫黄の香
北鎌倉人 様 ／ 50代
佳作
朝風呂で 飛行機雲が 一文字
はますだれ 様 ／ 50代
佳作
この線を 越せば番台 湯ートピア
春爺 様 ／ 70代
佳作
白線を 逸れて脇道 ほっこり湯
かすみ 様 ／ 80代
佳作
ラインカー 片付け手足 伸ばす風呂
桜子 様 ／ 50代
佳作
飛び込むな 風呂も電車も 規制線
傀儡師 様 ／ 60代
【月間賞作者より】
列車を降りて、ほのかに硫黄の香りがすると温泉旅行気分も盛り上がります。
【選評】
駅に降りて香る硫黄に心躍らせて宿へと早む情景が目に浮かびます。
ところで昭和61年8月8日、中央本線上諏訪駅（長野県）1番線ホームに設置された露天風呂がホーム露天風呂の元祖、現在は足湯に改修されながら乗降客に愛され続けています。
「汽車を待ち 袖振り合うも 湯楽里旅」
情緒あふれる鉄道旅、目的地にある温泉も良いけれど、道程で癒してくれるホーム温泉で温まりながら、行き交う列車を眺めるのもまた良いものです。
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